問題
Windowsがフォルダの内容物によって表示の仕方を変えるようになったのは、Windows7あたりだったと思います (Windows Vistaは使ったことがないので不明)。クライアントサイドのソースをTypeScriptで書くようになって、拡張子.tsのファイルが増えてきました。
Windowsで拡張子.tsのファイルが多勢となっているフォルダを開くと、困ったことに勝手にアイコン表示になってしまいます。tsファイルを選択するとツールバーに「ビデオツール」のメニューが表示されることからも、TypeScriptのソースがビデオファイルとして認識されていることがわかります。しかもやたらファイルアクセスを繰り返して異常に遅くなったり、散々です。
原因
Windowsが拡張子".ts"のファイルを拡張子だけで、MPEG2のTransportStreamのファイルと認識してしまうことが原因です。遅くなるのはアイコンとしてビデオのサムネイルを表示しようとして、ファイの内部を解析していることが原因です。
動画と音声を1つのストリームにまとめるために、MPEG2では以下のストリームが規定されています。
- 放送メディア向けのTransportStream
- 蓄積メディア向けのProgramStream
動画と音声の両方が1つのファイルに入っているなら、上記のどちらかになります。しかし実際に流通しているMPEG2ファイルの拡張子は ".mpg" や ".mpeg" が多く、ごくまれに ".mpeg2" を見るくらいです。音声付きの動画なのに拡張子".ts"/".ps"なんて、見た記憶がありません。
事実上存在していないに等しいファイルへの対応をデフォルトにするのは止めてほしいものですね。
解決策
根本的にはレジストリをいじるしかないようですが、それは危険なので避けたいところです。
ドライブ単位ですが、以下の手順でも解決しました。
- エクスプローラを開いて".ts"ファイルを格納しているドライブを表示。
- ファイルアイコンのない場所を右クリックして「プロパティ」を選択。
- ドライブのプロパティダイアログが表示されるので、「カスタマイズ」タブを選択。
- 「このフォルダーを次の目的に最適化」で「全般」を選択し、その下の「このテンプレートをすべてのサブ フォルダーに適用する」をチェック。
- 「OK」を押してダイアログを閉じる。
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