前回の記事「クラウドへの移行について」と真逆のタイトルです。
ここ3年ほどで何度か『クラウド移行したけど運用コストが予想より高かったのでオンプレに回帰した』という趣旨の記事をネット上で見かけることがありました。しかしそれらの記事にはどれも、具体的にどんな問題があったかについて記述されていません。具体的でないので、記事そのものが疑わしいと感じていました。
「クラウドへの移行について」の最後に紹介した「NTTぷらら、映像配信のストレージをAzureからオンプレミスに移行、ストレージ利用コストを削減」のような一部だけ回帰のケースは時々見ます。これらの記事には具体的な記述があり著者も明確なので、事実であろうことを疑う必要もないでしょう。クラウドだっていつでもどんな状況でも優れているわけではない事例です。
最初に記したような完全回帰の記事にはなぜ具体的な記述がないのかですが、こういった記事は、世の中のクラウドへの移行について行けないあるいはクラウド移行したくない事情を持っている一部の人達のプロパガンダだと予想しています。だから具体的な記述がないのではないでしょうか。
また、前回の記事「クラウドへの移行について」にも記したように、マイグレーションしただけではランニングコストが高くつきます。最低限のマイグレーションだけしてクラウドへの移行が終わったと勘違いしてそのまま使い続けて、「高い」と間違った評価をしている可能性も高いと思います。
ランニングコストも低く抑えたいなら、クラウドに特化するモダナイゼーションも必須です。これはコンテナ技術を使ってスケーリングに対応することとは異なります。
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